こんにちは、店長の澤です。
ここしばらくずっと「店長日記」の更新をしておらず、先日の日記の内容から、「澤さん、どうしたんですか!?何かあったのですかっ?」と、関係者にも心配される始末・・・。
先に書いておきますが、僕が病気だとか、家族に何かあったとか、そういうことではないのです。まぁ、精神的にはそれに匹敵するくらいのことなのですが。。。
ご報告の前に、今日はトイズフィールドの想い出について書きたいと思います。
想い出といってもたくさんありすぎて、正直なところ全部をここに書くのは不可能に近いと思います。また、今までの「店長日記」でも要所ようしょで書いてきましたし。そんな中、ちゃんと書いてなかったのは、「トイズフィールド」誕生のなれそめではないかと思います。その誕生自体が奇跡的というか、運命に導かれたようなものだったのです・・・。
2009年のちょうど今頃、僕は「タカラトミーエンタメディア通販」の店長として、「店長日記」を日毎更新しながら、"つぎ"の新ラインをどうするか!?真剣に悩んでいました。「リカちゃん」「チョロQ」(タカラトミー)、「Gショック」(カシオ)の特注品や、有名ブランドとのコラボアイテムで売上を作っていましたが、原価率が高く、全ての決定権がこちらにはないので、やはり勝負をかけるには"オリジナル"しかないという想いが募っていました。"オリジナル"といっても漠然と聞こえるかもしれませんが、それまでの実績から、やるなら"クマ(テディベア)関連TOY"という大枠だけは決めていました・・・
この"クマ(テディベア)関連TOY"に決めた経緯自体が、今から考えたら運命のようなもので、実は、その前年に商品化したテディベアでの大失敗がなかったら、そういう結論には至っていなかったのです。
・・・"オリジナル"をどうするか!?悩んでいるときに同じ会社の同僚から「紹介したいアーティストさんがいるんですけどぉ」と言われたのがそもそもの始まりでした。「映像化に向けて動いてたんですけどぉ、なかなかそう簡単には決まらなくて・・・でも、このままで終わらせるのはもったいなくて、澤さんのEコマースの"オリジナル"とかでどうですかぁ?」と言われ、半信半疑で資料を見せてもらったら、これがまた僕の琴線にふれ「いいねぇ~」と言ったら、「エチカちゃんて知ってます?あれを作ったアーティストさんなんですよぉ」と教えられ、「えーまじでっ!?俺去年のクリスマス頃に表参道の駅の中にあったエチカちゃん(背景色ショッキングピンク)の巨大ポスターの前でしばらくボー然と眺めたくらいにめちゃくちゃ気になってたキャラクターなんだけど!」となって大騒ぎ(笑)
●いきなり僕の心をわし掴みにした大塚勝俊さん作品資料

社内検討後、「じゃぁとにかくアーティストさんに会おう!」ということになり、2009年4月のGW前にそのアーティストさんのアトリエ兼ご自宅にお伺いすることになったのです。もうお気づきだと思いますが、そのアーティストさんというのが大塚勝俊さんだったのです。この時、大塚勝俊さんと会ってお話をするなかで、「この人とならやっていける!」と思い、その場で"オリジナル"ラインを一緒に立ち上げることで合意に至りました。
それからはもう僕と大塚勝俊さんの文字通り二人三脚で"オリジナル"ラインを立ち上げるべく進めていきました。
ターゲット層とか売価とか、企画コンセプトは僕のほうで作成しました。ひとつは「フルアクション・ぬいぐるみ」。もうひとつは「ソフトビニール・ファッションドール」。二つのラインを同時に進めることとなりました。
ただ、肝心のクリエイティブについては僕のほうではノーアイデアで、漠然とした想いしかありませんでした。ですから肝心の部分は100%大塚勝俊さんに一任。大塚勝俊さん渾身のプロトタイプが生まれるまで、とにかく待ちました。こうして生まれてきたのが『トイズフィールド』シリーズだったのです。
名前(ライン名称)についてはいろいろと考えたのですが、大塚勝俊さんと二人で納得のいく名前がでてこず、「フルアクション・ぬいぐるみ」については「名前はお迎えした方々がそれぞで付けて欲しい」という想いから、「KUMA(クマ)」という、一般的な総称で決定。「ソフトビニール・ファッションドール」については大塚勝俊さんに天から降りてきた名前「コチレドン」で決定しました。
キャラクター設定は全て僕の妄想です(笑)。「KUMA」「コチレドン」に続いて、「USAGI」「KUMAミニ」「USAGIミニ」の設定を考えている時間は僕にとって一番楽しい憩いのひとときとなりました♪
デビューさせるに当たってはメディアのバックアップが欲しかったのですが、いろいろ考えた結果、雑誌「ドーリバード」に絞ってホビージャパン社さんに飛び込みで売り込みに行ったら編集の女性に非常に気に入って頂き、なんといきなり特集10ページを頂けるとの事!そして最終的には表紙も!というすごいお話を頂け、最高のデビューを飾ることができたのでした。
●記念すべき「Dolly bird vol,13」(ホビージャパン社刊)!

トイズフィールドシリーズ第1弾「KUMA(3種)」「コチレドン(3種)」発売の2009年12月までには本当に問題の連続でしたが、プロ意識の高いスタッフと、忍耐強く最後までバックアップをしてくれた大塚勝俊氏のお蔭で、なんとか納得のいくレベルでの発売に漕ぎ着けました。
お陰様で「フルアクション・ぬいぐるみ KUMA」が予約段階から順調なスタートを切り、雑誌「ドーリーバード」のトイズフィールドKUMA表紙号の発刊からブレイク!これによって「フルアクション・ぬいぐるみ」のシリーズ化が確定いたしました。しかし、結果はシビアで、販売数の伸びなかった「ソフトビニール・ファッションドール」のほうは、進めていた第2弾の商品化を止める決定が下されました。。。
●ビジネスとして幸先の良いスタートを切れた「フルアクション・ぬいぐるみ KUMA」

●ビジネスとしては厳しい結果に終わった「ソフトビニール・ファッションドール コチレドン」

独創性があり、クオリティーの高い作品が評価されるアーティスト。作品にアーティストの全ての力を注ぎ込んで生み出される1点モノ。そこにコスト意識というものはなく、売価は言い値。これがアートの世界です。
それに対して、結果が全てのメーカー発売の商品。中国工場の職工さんによって大量生産される商品は、原材料や人件費はもちろん、送料までがコストで、生産数量(ロット)によってもコストが大きく変わり、それら全てが最終的には売価に跳ね返ってくるというシステム。完全なるビジネスの世界なのです。
あくまでもアートの世界でアーティストとして作品を追求をしていくべきか!?ビジネスの世界でキャラクターとしてのブレイクを狙うのか!?
オリジナル・ラインを立ち上げるにあたって、最初からある程度話もしてきたことでしたが、「トイズフィールド」シリーズの今後について、改めて大塚勝俊さんと真剣に話し合わないとならなくなったのでした・・・。
続きは明日(予定)!